タニク便り&種子島の鋏
2016年 05月 15日
最後の寄せ植え。
木箱に寄せました。
先日親から切り離した黒法師が根付いて可愛くなっていたので使いました。
以前ブログに載せた砥ぎをお願いした鋏がなかなか戻って来ず、お電話したところ大変なことが分かりました。
工芸師の牧瀬義文さんが急死なさったとのこと。
私の鋏はすでに砥いで下さっていて、注文した鋏も用意が出来ていたようですが、急なことでまだ送れずにいて、来週には送りますとおっしゃっていました。
お電話に出られた方は妹さんだそうで、これが兄の作った最後のものになりますと言われて、身の引き締まる思いになりました。
ちょっとだけお話したなかで、後継者の方はいらしゃるのか伺ったところ、あと何年かすればいらっしゃるようなお話でした。
私は今の鋏が最後になると思いますが、37代も続く伝統工芸の技、これから先の時代まで作り続けていた抱ければと、切に願います。
その鋏が昨日届きました。
中側だけでなく外側も綺麗に磨いて下さってあり、職人気質が感じられます。
銘も上から打ち直してありました。
これを砥いで下さった方はもうこの世にはいらっしゃらないとは。
四寸の鋏共々大切に使っていこうとしみじみ思いました
心よりご冥福をお祈りいたします。
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by oricago
| 2016-05-15 14:41
| 日々のこと